天文9年(1540)小田原城主 北條氏康公(大聖寺殿東陽宗岱居士位)によって開かれたお寺です。
公は氏綱の嫡男として永正12年(1515)に誕生 永禄4年第3代として家督を継ぎ、民衆の収攪に務められ、諸寺に安堵を与え、元亀2年(1571)享年56歳で城中にて病死されました。
公は、この寺を「青龍山醫王院東源寺」とし、公自身の御護りであった御本尊の薬師如来を本尊としました。御本尊の薬師如来さまは身心の悪病を除き、平穏無事を心とされる仏さまです。
本堂正面の須弥壇には、薬壺を手にとる薬師如来の坐像、左には月光(がっこう)菩薩、右に日光菩薩のの各立像。そのまた左右には六体づつ十二体の十二神将。そして開基さま 高祖さま 太祖さま 御開山さまの各お位牌をご安置申し上げ、檀信徒さまの心の拠り所として現在に至っています。
(一般公開、拝観はいたしておりません)
東源寺では、毎年8月21日に施食会を行っております。
お施食会(せじきえ)は、古来よりお施餓鬼絵(せがきえ)と云いました。
私たちがこの世で生きていく、暮らしていくためには、多くの生き物の命を頂いて成り立っております。
こうした生き物への感謝や自戒。そして、今、生きていることをご先祖様に感謝し、ご供養する法要です。
特に、本年初めてお盆を迎えられる新盆の精霊のご供養、各家の先祖代々の諸精霊等のご供養法要を行います。